自動車保険の落とし穴

柳原 三佳著『自動車保険の落とし穴』(朝日新書、2008年6月発行)

目次
序章 なぜ自動車保険を疑うのか
第1章 自由化10年がもたらしたもの
第2章 最低限知っておきたい自動車保険の基礎知識
第3章 これが「落とし穴」の実例だ!
第4章 元示談交渉人が明かす「損保の体質」
第5章 自動車保険の賢いかけ方
終章 泣き寝入りしないために

 柳原さんは、自動車保険が自由化される前から、自動車保険の問題点について多くの本を出されています。この方の告発ルポで自賠責保険の保険料が見直されるなど、大きな影響を与えています。この『自動車保険の落とし穴』もたいへん興味深い内容になっていますので、まとめてみようと思います。

序章 なぜ自動車保険を疑うのか
食品の偽装より悪質
  2007年7月2日に共同通信社がインターネット向けに配信した記事によると、損保の不払いが380億円超、26社で約50万件。
  これはわずか3年3か月の期間の調査でわかったことです。
  柳原さんは、「これは食品偽装より悪質」と書いています。食品偽装は偽装でも商品を売っている。損保は何も入っていない空箱を売っていたのだから、と。
過剰に徴収されていた二輪の自賠責保険料
  1989年当時、自動車の自賠責保険の保険料が41,850円(24か月)に対し、251cc以上のバイクのそれは62,450円でした。バイクの方が事故が多いからかと思っていました。
  しかし、自賠責保険は他人を死傷させた場合の賠償だけの保険です。それなら、バイクより自動車の方が確率は高いはずだと思ったのです。
  自賠責保険は「ノーロス・ノープロフィット」という原則があります。赤字も黒字も出さないということです。ところが自動二輪車の自賠責保険は大きな黒字を出したまま放置されていることがわかりました。
  柳原さんが雑誌に執筆したところ、国会で取り上げられ、1993年に27,800円なったそうです。
飲酒ひき逃げ死亡事故で死亡保険金ゼロ?
  飲酒ひき逃げ死亡事故で死亡被害者に100%の過失が問われ、自賠責保険も任意保険も支払い対象外になったケースが載っています。警察の調書類に書かれている供述のみで査定しているためだとあります。
  被害者死亡の事故の場合、加害者の供述を元に調書が作られるために起こることです。
  そこで柳原さんは、被害者が負傷した場合と死亡した場合で被害者側に過失があった割合を調査しました。調査の結果、被害者に過失100%と判断されたのは負傷事故で0.7%、死亡事故では7%だったのです。

第1章 自由化10年がもたらしたもの
 「不払い」は付随的保険金が大半だったが・・・
  不払いだったのは、対人賠償や対物賠償などの主たる保険金ではなく、付随的保険金だった。
  具体的には「見舞金」や「香典代」、「代車費用」など
  保険会社側も気がつかず、契約者からも請求がなかったため、結果的に放置したことになった。
 金融担当相の的確な指摘「自由化」が進んだ理由
100を超える特約、競争の果てに
リストラと業界再編
損保協会の見解
最大の弊害
本書の構成
(略)
第2章 最低限知っておきたい自動車保険の基礎知識
(自動車保険の基本的なことがらのため略)

  
  

  

 

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